「宅建士」「マンション管理士」とともに、不動産業界で注目の資格が「管理業務主任者」です。「管理業務主任者」の魅力、年収、勉強時間について見ていきます。
管理業務主任者とは
「管理業務主任者」は、一般社団法人マンション管理業協会が実施している国家資格です。
マンションは居住空間において重要な位置を占めており、適正管理の実施が求められます。
「管理業務主任者」は、マンション管理における管理委託契約にかかる重要事項説明や、受託業務に関する管理事務報告など、マンション管理のマネジメントを主に行います。
マンション管理会社は、事務所ごとに国土交通省令で定める人数の管理業務主任者を設置することが義務付けられています。
管理業務主任者の魅力
管理業務主任者は以下の独占業務をもっております。
- 委託契約の重要事項説明
- 重要事項説明書への記名・押印
- 管理委託契約書への記名・押印
- 管理事務に関する報告
マンション管理会社は契約してる管理組合の数、具体的には30管理組合に対して1人、管理業務主任者を必ず設置しなければなりません。
そのため、資格取得すると即戦力として就職・転職においてアピールすることができ、「宅建士」「マンション管理士」などの関連資格と組み合わせると強力な武器となります。
資格取得によって、マンション管理業界、不動産業界、デベロッパーへの就職・転職が有利になります。
管理業務主任者の年収
管理業務主任者の年収データは、400万円~500万円です。
試験合格に必要な勉強時間
「管理業務主任者試験」合格に必要な勉強時間は約300時間と言われています。1日3時間で3か月、1日2時間で5か月の学習期間が目安となります。
試験日は毎年12月上旬なので、逆算すると、1日3時間とれるなら9月に学習開始、1日2時間とれるなら7月に学習開始が安心です。
勉強方法
管理業務主任者試験は独学での合格が、十分に可能です。
最初は、最低でも基本テキストを3回は読んでください。
1回目は、基本テキストを流し読みして、概要を何となくでもよいのでイメージします。
2回目は、知らない用語・分からない用語を調べながら、読み進めます。用語の確認をしながら進めるだけでOKです。
3回目も知らない用語がないか、理解できない箇所はどこかを意識して、読み進めます。ただし、この段階で全て理解できるのは無理なので、半分理解できているレベルでも大丈夫です。
3回テキストを読んだら、過去問を解き進めていきます。まだ考えても分からないことが多いので、過去問を読みながら解いていく感覚でOKです。
過去問の解き進めを2回転すると、出る傾向が分かってきますので、重要ポイントを確実に暗記していくのがコツです。
あとは、試験本番まで、テキストと過去問を繰り返して、暗記を進めていけば合格できます。
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試験概要
試験日:12月上旬
受験資格:誰でも受験できます。
受験料:8,900円