「10万円から始める! 小型株集中投資で1億円」を読みました。
最近は電子書籍しか買わなくなっていますが、ついつい「10万円から始める! 小型株集中投資で1億円」というタイトルにひかれて、購入してしまいました。
投資で1億円とか聞くと、とりあえず手に取ってしまいます。
非常に読みやすく、難易度も高くなく、1時間もあれば読めてしまいます。
著者の遠藤洋さんのプロフィールですが、東京理科大卒業後にオープンドアに就職し、株式投資で財産を築いた方です。現在は、投資コミュニティixi(イクシィ)を主宰されています。
株式投資で財産を築いて、26歳で独立とか、心からうらやましいです。
いつも株式投資関係の本を買うときに思うのは、本の購入でその瞬間は1,500円の費用がかかっても、その本で学んだことで仮に5万円を稼げたら、1,500円なんてどれだけ安いのかということです。この本で学んだことで、1,500円分の稼ぎはまだありませんが。
内容はいたって単純ですが、投資マインドを変えるきっかけになった良い本でした。
1年で3倍以上になる成長株の探し方
1年で3倍以上になる成長株の探し方が、この本のメインの内容です。分かりやすいチェックポイントを記載してくださっています。
著者である遠藤さんの考えの大きなものに、時価総額が小さい銘柄を狙うことが挙げられています。具体的には時価総額が300億円以下の銘柄を探すべきという主張です。
確かに、時価総額が2,000億円まで成長している会社は、そこから株価が何倍にもなるためには、ものすごいエネルギーが必要で可能性は低いですが、時価総額が100億円の会社が時価総額1,000億円の会社になる可能性は、何かしらのヒット商品、テクノロジーの時流に乗れば、そこまでは高くはありません。
次に、上場して5年以内の会社であることが挙げられています。
確かに、本当に優れた技術や商品がある会社は、上場して資金を確保できたら次なる拡大戦略に打って出るはずですので、どんどん大きくなる会社は5年以内には株価が何倍にもなっている会社が多いですよね。結果を出さず、だらだらと同じ株価で10年過ごした会社が、その後に株価が何倍にもなる会社に化けるなんて、社長交代か大ヒット商品が生まれるかしかありません。
また、創業社長が大株主で、現役であることが挙げられています。
私自身ベンチャーで働いたことがないため、創業社長が大株主で経営に携わる会社という実態は想像でしか分からないのですが、過半数以上の株を持っている創業者の本気度は、サラリーマン社長の本気度とは違うのでしょうね。確かに、会社を本当に自由に本気で操れる人しか、世の中をあっといわせるような戦略なんてとれませんものね。
他にもチェックポイントを挙げられていますが、最後に気になったのが、株価が上昇トレンドの銘柄を選ぶということです。
どんなに成長銘柄を探すうえでの条件に合致した銘柄があったとしても、まだ上昇トレンドに入っていない時期に株を購入してしまうと、購入してから上昇トレンドに入るのに半年かかることはありえます。何倍にもなる銘柄だったら、上昇トレンドに入ったと思われるタイミングで参戦しても遅くはありません。機会損失をかんがえると、むしろ、そうするべきです。
株で大儲けできない人は、信念のない人、何も考えずに勢いで銘柄選択して買ってしまう人があげられます。安定銘柄を保有して配当狙いで行くのか、ある程度のリスクをとって成長銘柄に賭けるのか、自分自身の考えを確認することのできる良い本でした。
この本から学びとったないようです。1年で3倍以上のなる成長株の探し方は
⓵時価総額が300億円以下の小型株である銘柄
②上場して5年以内の銘柄
③創業社長が現役かつ大株主である銘柄
④株価チャートが上昇トレンドである銘柄
の条件が満たす銘柄を探すことでした。
そもそも小型株とは?
小型株とは、時価総額の小さな銘柄のことをいいます。
時価総額は、発行済み株式数に株価を掛けた金額でのことで、企業を丸ごと購入する考えた場合に必要とされる金額のことです。この金額が300億円以下であることが、成長株の条件といっているのですね。
数式としては、以下になります。
時価総額=発行済み株式数×株価
発行済み株式数は、上場企業が発行している株式の総数のことをいい、株価1,000円の上場企業のの発行済み株式数が1,000万株だった場合には時価総額は100億円になります。
例えば、2020年2月7日時点の時価総額トップの企業は、トヨタ(7203)で時価総額が25,653,686,282,104円 ⇒ 25兆6536億円で超大型株です。小型株のほとんどは、東証2部、マザーズや地方の証券取引所で扱われていることが多いです。
小型株は、ヒット商品はもちろんですが、ちょっとしたニュースで時価総額がいきなり2倍以上になることも多く、仮に100万円投資をしていた場合、いきなり200万円と2倍になるため、普通のサラリーマン投資家からすると、魅力的な銘柄となります。